平和交響曲プロジェクト

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平和交響曲プロジェクトについて

 世界各国の子どもたちが暮らしている状況は様々です。ピースボートでは、地球一周の船旅で寄港する世界中の地域で現地の学校や地域を訪問し、子どもたちと交流するプログラムを行なっています。この平和交響曲プロジェクトでは、アニメーション映画監督・宇井孝司さんと共同で、世界中の子どもたちが『平和・未来・明日』をテーマに描いた絵を集め、アニメーション作品として音楽と共に上演し、平和への祈りを届けることを目的にしています。

 これまで、アニメ『タッチ』や『ジャングル大帝』の演出・監督をはじめ、数々の作品を手がけてきたアニメーション映画監督の宇井孝司さん。2012年、宇井さんから「世界中の子どもたちが『夢』や『平和』をテーマに描いた絵をアニメーションにして繋げたい。そして音楽とともに子どもたちに“ほら、君の絵が他の国の子と一緒になって動いているよ!”と見せてあげたい。世界中に届く平和を願う交響曲を作りたい!」という構想を聞き、ピースボートで訪れる国々で子どもたちに絵を描いてもらおうと、このプロジェクトは誕生しました。
 これまでに集めてきた絵は、日本を含む11カ国から約400枚に上ります。ほとんどの絵は、中学生以下の年齢の子どもたちが描きました。

【絵を集めた国】
2012年 ベトナム、モロッコ、ジャマイカ、コロンビア、グアテマラ
 ※「ピースボート第77回地球一周の船旅」にて
2014年 スリランカ、ヨルダン、パナマ、ペルー
 ※「ピースボート第83回地球一周の船旅」にて
2015年 韓国、日本
 ※「PEACE&GREEN BOAT2015」にて
子どもたちが描いた中には、彼(女)らの生活が伝わってくる絵もたくさんありました。 
 1948年のイスラエル建国に伴い、70万人以上のパレスチナ人が故郷や家を去らなければならなくなり、その多くが隣国ヨルダンやレバノンに逃れました。ヨルダンのパレスチナ難民キャンプに暮らす子どもたちに描いてもらって絵には、半分くらいの子どもたちが「私に家があったらよかったのに」「夢は家をもつこと」と題名がつけられていました。パレスチナ難民が故郷を追われて間もなく70年。絵を描いた子どもたちは、難民キャンプで生まれ育った世代です。ヨルダンに暮らすパレスチナ難民たちは、ヨルダンの市民権があり、政治に参加することも、パスポートを取得することもできます。子どもたちの願う「家」とは何を指しているのでしょうか。
 また、中米の国、グアテマラ共和国のアンティグアという街に暮らす子どもたちに絵を描いてもらったときのこと。10歳(当時)の少女・ギルマは「少女の夢」と題した絵にこんなメッセージを添えています。
“太陽の輝きのようにグアテマラ人にも輝くチャンスがほしい。兄弟であるグアテマラ人の顔に、涙はほしくない。花の美しさのようにグアテマラにも美しさがほしい。子どもたちにも発言の自由と平等がほしい。”
 人口の40%がマヤ系をはじめとする先住民族で占められているグアテマラでは、'90年代後半まで36年間続いた内戦の影響が今でも残り、貧困率や貧富の格差が未だに深刻な問題となっています。貧困層の中でも、若者・子どもたち(特に女の子)の声が生活になかなか取り入れられない現状があります。ギルマの絵は、そんなグアテマラが抱える社会課題を窺わせる1枚でした。

演奏と共にアニメーションを上映したい!

 2012年から子どもたちの絵を集め、アニメーション制作を進めてきた平和交響曲は、第1番第1楽章が完成したばかり。2015年12月には、仙台・えずこホールで中川賢一さん指揮、仙台フィルハーモニーの演奏で、第1楽章が上演されました。2016年は、第2楽章完成を目指し、子どもたちの絵を選定、アニメーション制作を進めていく予定です。

 このプロジェクトには、絵を集めるために地球一周に出かける仲間を募集しています。また、プロジェクトをどのように進め、上演していくかを話し合うミーティングを、ピースボートセンターとうきょうにて不定期開催しています。クルーズの参加経験を問わず、どなたでも参加が可能です。一緒に「平和交響曲」を創りましょう。

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